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倉庫

空き家のことと倉庫との出会い

オンミナブログ3

知人が氷見に来てくれたとき、最初に案内するのは朝日山公園だ。小高い丘の上にある公園で、富山湾とまちなかの家並みが一望できる。そこで気づくのが、見事に揃った黒瓦の屋根。

 

ただ、最近建てられる家で黒瓦を使っているものは少ないので、以前からある町家の屋根が存在感を放っているのだと思う。
全国的にも空き家の増加が課題になっているが、氷見の空き家も多い。人が住まなくなった家は傷みの進み方が早く、老朽化して取り壊すことにつながってしまう。その度に黒瓦の町家がなくなっていき、まちの魅力が減ってしまうのではないかと心配だ。

少しでも空き家を活用できないか、高校生の勉強場所や、みんなで集まれる場所を空き家でできないかな。そんなことを日々考え、周囲に話していたときに紹介いただいたのが、湊川沿いに建つ古い倉庫。もちろん大きな屋根に黒瓦を載せた建物だ。昭和に建てられた2階建ての倉庫と、大正に建てられた(らしい)土蔵、大きな太い梁と柱がダイナミックな空間。南向きに建っているためか湿っぽくない。

「この倉庫、借りたいです!」

こうして、倉庫プロジェクトが始まった。

(Miko)