オンミナブログ1
初めて氷見を訪れた2016年の6月。なんの知識もなく、降り立った終点駅でレンタサイクルを借り、簡単な地図を手に走りはじめた。すぐに川にぶつかったので右に行けば海に出るかな、くらいの気持ちで曲がる。川には低い護岸があるだけでフェンスもない。すぐに川面に手が届きそうな、ひとと水辺の距離が近いことが印象的だった。
「オランダのデルフトみたいだな」 デルフトは大好きなフェルメールが暮らしたまちで、2015年に訪れてその美しさに感動した。デルフトの屋根は皆オレンジ色だけど、氷見のそれは黒。「この川で舟を浮かべて遊んでみたい」そう思った。
それから縁あって氷見に移住することになり、一軒家を借りて住むことになった。
「湊川は、氷見で一番風情のある場所だもの」
わたしが氷見の商店街で初めて買い物をしたお茶屋の店主のことばだ。ああ、わたしだけじゃない、地元のひとも湊川の良さをご存知なんだ。それって素晴らしいなぁ。自分の中の湊川ラヴが確信に変わった瞬間だった
(Miko)